大型急速解凍機は、一度に解凍できる量が多く食品加工工場や大型スーパーなどでよく使用されています。解凍機には、水蒸気の熱エネルギーによって食品を解凍する低温高湿解凍機や、高周波を使用する高周波解凍機、水を用いた流水解凍機など様々な種類があります。
その中でも解凍スピードを重視している場合は、マイクロ波解凍機がおすすめ。ここでは、マイクロ波解凍機の解凍時間が速い理由と、急速解凍できるおすすめのマイクロ波解凍機を紹介します。
マイクロ波解凍機は、一般的な家庭用の電子レンジと同じ原理でマイクロ波を照射することで誘導加熱を行い解凍していく業務用の解凍機。マグネトロンから放出されたマイクロ波を、導波管を使って庫内に送り、凍結している食品内部の水分子を振動させ凍結物そのものを発熱することで解凍する仕組みです。
業務用のマイクロ波解凍機では家庭用電子レンジの2,450MHzよりも波長が長い915MHz(±10MHz)の周波数を使用(※)しているためマイクロ波が内部まで速く届き、パワフルかつスピーディーな解凍が可能となります。
また、マイクロ波の全方向電界によって、複雑な形状のものでも均一に解凍しやすいところも特徴。高い加熱効率を持っているので、形状や大きさに関係なく、素早く解凍できる方法です。
※マイクロ波が冷凍食品の内部まで浸透する深さは周波数に反比例します
解凍時間が短いことで得られるメリットは大きく2つ。それぞれ紹介していきます。
ドリップを防ぐためには、解凍温度の管理が重要です。マイクロ波解凍機では、冷凍された食材をチルド帯の温度(-6~-3℃)まで均一にスピーディーに解凍するため、肉や魚のタンパク質の変性を限りなく抑えドリップロスを防ぎます。
また、解凍時間が短いため雑菌の繁殖も少なく、より衛生的な解凍が可能です。
短時間でたくさん解凍することができるため、業務の効率化にも貢献。冷凍庫から出して機械に入れるだけの製品を選べば、これまで時間を要していた解凍作業の時間をさらに短縮することができます。
作業工程が少なくなることで、電気代や人件費等のさらなるコスト削減にもつながり経済的です。従業員の作業負担も軽減します。
各社が提供しているマイクロ波解凍機の中でも、明治機械が扱っているマイクロ波解凍機「MIPシリーズ」は、1時間あたりの最大解凍能力が15.4tと大容量。一度に大量な解凍が必要な冷凍冷蔵倉庫や食品加工場でも、あっという間に解凍できます。
マイクロ波解凍機「MIPシリーズ」は、マイクロウェーブ技術を開発したレイセオン社を前身としているアメリカのフェライト社のもの。フェライト社は、世界で700台以上(※)ものマイクロ波応用機器販売実績を持ち、産業用機材やレーダー、医療機器など高度なノウハウが必要とされる業界において活躍するマイクロ波機器の専門メーカー。923MHzの周波数を採用し、熱効率が良く圧倒的なパワ一で解凍できる解凍機を提供しています。
明治機械は、その国内唯一の販売代理店(※)としてマイクロ波解凍機「MIPシリーズ」を扱っています。
※2023年8月調査時点。参照元:明治機械公式サイト(https://www.meiji-kikai.co.jp/microwave/)
明治機械の公式サイトで
「MIPシリーズ」の特徴や
スペックを
詳しく見る
引用元:明治機械公式(https://www.youtube.com/watch?v=ncQzPYsijZ8)
最も解凍スペックが高い機種では、1度に最大で15.4tもの冷凍品を解凍することが可能。923MHzのマイクロ波を発生させることで、スピーディーな解凍を実現しています。表面と中心部の温度差は3℃前後とムラもなく、迅速な解凍によりドリップがほとんど発生しないのでおいしさも逃がしません。
不成形なものや大量の冷凍品もハイスピードで解凍できるため、形状やボリュームに左右されることなく、いつでも速い解凍が可能です。
その圧倒的な解凍スピードにより解凍時間自体を短縮できるだけでなく、冷凍食品を段ボール箱に入れたまま機械に入れるだけで準備が完了するため作業工程を大幅に短縮。解凍が完了した食材を仕分けするだけで、次の工程に移ることができます。
また、水を使用しない解凍方法なので解凍機以外に用意するものがなく効率アップにつながる上に、従来水を用いて解凍していた現場においては水の大幅な使用量削減にも寄与します。
「MIPシリーズ」は、アメリカの労働安全衛生局(OSHA)が規定している安全基準をクリアしており、連日にわたる長時間稼働にも耐えられる構造になっています。
食品が庫内に直に触れないことに加え、マイクロ波自体に殺菌効果もあるため極限まで菌の繁殖を抑えながら解凍作業ができます。作業後の庫内は水洗いが可能である点も、衛生的で嬉しいポイントです。
機械本体には、設置後1年間の保証がついており、万が一の際の修理や不良部品の交換、技術者によるメンテナンスサポートが保証期間内は無料。安全性やサポート面の充実度から、導入後も安心して使い続けることができます。
明治機械では、5種類のマイクロ波解凍機を取り扱っており、その時に必要な分だけを解凍できる少量解凍から、連続して行う大量解凍まで幅広く対応。
一般的に広い導入スペースが必要な解凍機ですが、明治機械は小型の解凍機も扱っているため、それぞれの稼働条件や場所にマッチした解凍機を導入できるでしょう。
明治機械のマイクロ波解凍機は、その特徴から食品工場などにも加えて、牛丼チェーンなどの外食レストラン、会員制倉庫型スーパー、セントラルキッチン、大手コンビニなど、規模や扱う食品が異なる様々な場所で活躍。
実際の導入事例については、公式サイトで詳しく紹介されているのでぜひ確認してください。
明治機械が販売している「マイクロ波解凍機・MIPシリーズ」は、1時間あたりの最大解凍能力が15.4tと圧倒的な解凍スピードが魅力。解凍の速さを重視したい場合におすすめです。導入することで業務の効率化が行えるだけでなくコスト削減にも寄与。設置後のサポート体制もしっかりしているので、万が一稼働時にトラブルが起きた場合も安心です。
比較検討段階での希望の食材を使用した「解凍テスト」も行っており、適切な出力量を持った解凍機の導入ができます。気になる方は一度公式サイトから相談してみてください。
本社所在地 | 東京都千代田区神田多町2-2-22 |
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電話番号 | 03-5295-3511 |
導入場所 | 冷凍冷蔵倉庫/食品加工工場/スーパー/飲食チェーン店など |
公式サイトURL | https://www.meiji-kikai.co.jp/ |