ごはんを冷凍していたら、解凍して温めて食べたときにおいしくなかったという経験がありませんか?ごはんが冷凍すると味が落ちる理由や、おいしいごはんの冷凍・解凍方法を紹介します。
冷凍したごはんはパサパサしておいしくなくなってしまいます。その理由は、冷凍することによってでんぷんが変化するから。でんぷんは水を加えて熱するとやわらかくなりますが、冷えると固くなります。時間が経てば水分も失われていき、でんぷんの質自体が劣化してしまうのです。
でんぷんが劣化しやすい温度は0〜4℃なので、冷蔵庫や冷凍庫で保存するとでんぷんの老化が進んでしまい、味が落ちたと感じてしまうのです。
ごはんを解凍してもおいしいまま冷凍するには、水分のコントロールが重要です。炊きたてのごはんの水分と風味、香りを逃がさないよう、炊きたてを1杯分ずつラップに包み、粗熱が取れてから冷凍すると良いでしょう。また、解凍方法にもコツがあるので、それぞれ解説します。
電子レンジにラップのまま入れて解凍するのではなく、冷凍ごはんをラップから外し、容器に移してから解凍しましょう。ラップのまま解凍すると、水分がごはんについてべちゃっとした状態になります。
ラップがはがれにくい場合には、1分程度レンジで加熱した後に容器に移し替えると良いでしょう。
ごはんは水分をいかにコントロールするかが重要なので、蒸し器で解凍するのはおすすめです。冷凍ごはんを容器に移して容器ごと蒸すか、クッキングペーパーの上に冷凍ごはんを直接のせて蒸すと、おいしくできます。
蒸し器がなくても、鍋やフライパンで代用できます。水を張った鍋やフライパンに深めのお皿を入れ、その上に冷凍ごはんをのせてふたをし、強火で加熱します。このとき、鍋やフライパンに張った水が冷凍ごはんにふれないよう注意しましょう。10〜15分程度でおいしいごはんになります。
冷凍したごはんは室温や冷蔵庫で自然解凍してもおいしくありません。でんぷんは冷やされると固くなるという性質のため、自然解凍しても固いままなのです。
ゆっくり解凍されて水分が出てしまい、表面がべちゃべちゃなのにごはんの中はパサパサという状態になってしまいます。
飲食店や惣菜店、大家族など、一度に大量の冷凍ごはんを解凍したい場合には、解凍機を導入するのもひとつの方法です。解凍速度が速く均一に解凍できるため、冷凍前のおいしさを保持することができます。
ごはんを冷凍・解凍により劣化させないためには、炊きたてを温かいままラップして、粗熱が取れたら冷凍し、解凍にも工夫が必要です。
水分のコントロールが重要なので、自然解凍はしないようにしましょう。
サイト内で紹介している解凍機の特徴についてまとめました。食材やニーズに合わせて適した解凍方法を選びましょう。