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流水解凍とは

食材を解凍する際の方法のひとつに「流水解凍」があります。これは、その名の通り水を使って冷凍された食材を解凍していく方法です。こちらの記事では、流水解凍が持つ特徴に加えて解凍する際の方法、メリットを解説していきますので、解凍方法について調べている方はぜひ参考にしてください。

流水解凍の特徴

流水解凍とは、水を使って冷凍された食材を素早く解凍する方法です。この方法は、調理現場や飲食店などで広く利用されていますが、迅速で手軽に解凍できるという特徴があります。

流水解凍に向いている食材としては、「調理済みの食材」「下味が付けられた半調理品」「下茹でが既に住んでいる野菜」などが挙げられます。

流水解凍の方法

袋に入れた食材を水につけ、水を流しながら解凍する

流水解凍を行う場合には、食材を保存袋に入れて水を張ったバットやボウルに浸します。この時、凍った食品を浸け込める大きさの容器を用意し、食材がしっかりと水に浸かるようにしつつ、同時に水を流しましょう。容器に水を流し込むことで容器内の水が動かされて熱伝達計数が上がり、解凍効率が上昇します。

その後解凍具合を確認しながら自ら取り出します。包丁で切れるくらいに半解凍できたことが確認できたら、水を止めて容器から取り出して調理しましょう。解凍が終わって食材を常温環境に置いておくとどんどん変化していきますので、より良い状態のうちに早めに調理するのもポイントのひとつです。

食材が浮いてくる場合は皿などを使う

流水解凍を行っている間に食材が浮いてくるケースもあります。この時には、皿などを食材の上に置き、解凍したい食品の全ての面が水に触れるようにしておきましょう。解凍するスピードが上がり、より手早く解凍できます。

流水解凍のメリット

素早く・手軽に解凍ができる

流水解凍は、素早く解凍できる点が非常に大きなメリットとです。これは、水が持つ高い熱伝導性を活かしていることから。30分以内で解凍できるのが一般的であるため、調理時間を短縮できるからです。

また、水を使うだけですので手間もかからず手軽に解凍できます。特別な機器・設備を用意する必要もありませんので、プロの厨房はもちろん家庭でも多く利用されています。

効率的・経済的な解凍方法である

流水解凍は、解凍する際に急激な温度変化が起こりにくいので、解凍する食材の品質が維持がしやすい点もメリットです。また、解凍時には保存袋を使用することから食材が水に直接触れず、栄養分や旨味が流れ出してしまうことも抑えられます。

さらに流水解凍は特別な機器や電力が不要であるため、比較的低コストで行える点もメリットといえます。効率的・経済的に解凍できる方法です。

メーカー別に見る
業務用解凍機

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おすすめ解凍機メーカー4選

サイト内で紹介している解凍機の特徴についてまとめました。食材やニーズに合わせて適した解凍方法を選びましょう。

そのまま提供する生食品を
食感を変えずに解凍できる
低温高湿解凍
フジ技研工業
低い温度でも均一に解凍可能
  • 製品数:9製品
  • 解凍量:60kg-50,000kg
  • 食材:肉類(牛・豚・鶏・馬)
  • 魚介類(魚・貝・魚卵)
  • その他(つゆ・野菜ペースト)
  • 解凍時間:3-12時間

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形状や大きさが不ぞろいの食品を
スピーディーに解凍できる
マイクロ波解凍
明治機械
秒単位で解凍可能!
ハイパワーの解凍能力
  • 製品数:5製品
  • 解凍量:20kg-15.4t
  • 食材:肉類(牛・豚・鶏)
  • 魚介類(魚)
  • 果物
  • 解凍時間:35秒-4分54秒

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分厚くて大きな塊の食品を
中まで均一に解凍できる
高周波解凍
山本ビニター
高周波で中までムラなく解凍可能
  • 製品数:10製品
  • 解凍量:60kg-4,000kg
  • 食材:肉類(牛・豚・鶏)
  • 魚介類(魚・海老)
  • その他(野菜・パン・菓子)
  • 解凍時間:任意

公式HPへ

袋詰めされた調理済食品を
手軽に解凍できる
流水解凍

共生テクノス

少量からOK!
エコな水循環式の流水解凍
  • 製品数:2製品
  • 解凍量:10kg-180kg
  • 食材:真空パックされている肉類や魚介類、加工食品
  • 解凍時間:公式HPに記載がありませんでした。

公式HPへ

※2023年6月23日時点、Google検索「解凍機」で上位に表示される解凍機を販売・製造するメーカー41社の中から、各解凍方法別に製品数が多い会社をおすすめの会社と紹介しています。