業務用解凍機導入時のよくあるトラブルと対策

解凍機は適切に使用すれば業務を効率化できる便利な設備ですが、不適切な使用でトラブルが発生するケースもあります。

この記事では業務用解凍機導入時のよくあるトラブルだけではなく、解決策も併せて紹介します。業務用解凍機の導入を検討している方、業務用解凍機でトラブルが発生している方はぜひご覧ください。

業務用解凍機導入時によくあるトラブル事例

業務用解凍機導入時に、よく挙げられるトラブルが「食品の品質低下」です。解凍機導入前と比較して食品の質感や風味が低下したり損なわれていると顧客から指摘されるケースです。

他にも原料のロットによって凍結状態のバラツキが大きいケースや、出力を変更したことで発生するドリップ・解凍ムラも、よく挙げられるトラブルです。

解凍機のトラブルの原因は不適切な使用方法であるケースが多いので、適切に活用できるように環境を整備し、トラブルを防ぐ仕組みづくりが大切です。

解凍機の適切な設定と調整が必要

解凍機を適切に使用するためには、設定・調整が重要です。感覚に頼って操作するのではなく、操作マニュアルを正しく理解し、適切な設定・調整を行う必要があります。解凍機を食品の種類・量に合わせて正しく設定してください。

食品の特性等を正しく理解し、食品に合わせて解凍機を適切に操作することで、品質低下を防止できます。特に新しく導入した解凍機を、前の解凍機と同じ感覚で操作してトラブルが発生するケースがよくあります。解凍機は機種により特性が異なります。新しく導入した場合には「前と同じ」ではなく、別物だと思ってマニュアル・解説を熟読しましょう。

従業員の適切な教育とトレーニング

業務用解凍機を導入した後は、実際に業務用解凍機を使用する従業員に対しての適切な教育・トレーニングの実施が必要です。導入後「勝手に覚えてください」「慣れてください」など、使用者の自主性に委ねるのではなく、解凍機の教育・トレーニングの機会を設け、使用者の解凍機への理解を深めることがトラブル防止に役立ちます。

自主性に委ねると、理解度に個人差が生まれ、それは俗人化を加速させ、解凍機を適切に利用できる人とできない人に分かれて、適切に利用できない人によってトラブルを生むことになります。

定期的な点検とメンテナンスの実施

解凍機は機械です。日々の使用で摩耗・劣化してしまいます。また、使用方法によって何らかの異常が生まれるケースもあれば、例えば機器の中に汚れや異物が残り、解凍機のパフォーマンスを下げることもあるので、日々の点検・メンテナンスが重要です。定期的に点検を行い、機器の異常・不具合がないかを確認しましょう。

もしも異常・不具合を発見した場合にはすぐに対応することで、解凍機使用時の品質劣化を防止できます。点検・メンテナンスに関しても使用者全員での対応策を考えておくと俗人化の防止に繋がります。

解凍機を適切に使用してトラブルを防止しよう

解凍機を導入するとトラブルが発生することもありますが、適切な対策を講じることでトラブルを防止できます。今回紹介した対策の他にも環境に合わせた対策を講じることで解凍機を問題なく扱える環境が構築できます。

解凍機は導入がゴールではありません。適切に使用する必要があります。適切に使用できる環境を構築し、マニュアルとして使用者全員に共有することで、解凍機の機能を最大限に利用できるようになります。