肉類や魚介類など代表的な冷凍食品7種類について、それぞれ解凍する際のポイントや注意点をまとめて紹介します。
牛肉や鶏肉などの食肉類を解凍する際のポイントは、肉の表面部と中心部に温度差が生じないように解凍することです。
冷凍された食肉をムラなく均一に解凍するために適しているのが、低音でじっくりと解凍する方法。
業務用解凍機の場合は、蒸気を用いた低温高温度解凍や、高周波やマイクロ波を用いた内部加熱が肉の解凍には適しています。
魚を解凍する際は、魚本来の鮮度や発色を損なわずに解凍することが重要であり、一般家庭でも広く実践されている流水解凍方式で旨みを維持しながら解凍するのがおすすめです。
電子レンジを用いた解凍や常温解凍の場合は、雑菌の繁殖や品質劣化のリスクが高くなるため注意をしましょう。
野菜の解凍は、冷凍状態によって加熱解凍、流水解凍、自然解凍など最適な解凍方法が異なります。解凍の仕上がりを良くするためにも、野菜に最適な解凍法を把握してきましょう。
また、水分量の多い野菜や繊維質な野菜に関しては、冷凍保存せずに常温で保存・使用した方が野菜本来の食感や味を損なわずに使用できます。
冷凍麺を解凍する上では、強い熱でスピーディに解凍することが大切なので、マイクロ波や高周波を用いた解凍方法が向いています。
自然解凍や流水解凍は冷凍麺には不向きです。その理由も合わせて知っておきましょう。
ケーキなどの菓子類を解凍する上では、低音でゆっくりと解凍することが肝心です。
常温による自然解凍は、時間が経ちすぎるとクリームが溶けてしまい、ケーキの食感も残らないという事態になりかねないため避けましょう。
パン類の解凍で重要になるのは、風味や触感を維持しながら、食パンや油脂の多いクロワッサン、総菜パンなど、それぞれに違うパンの特性にあわせた解凍です。 マイクロ波による解凍機を利用することで、短時間で適した状態に解凍することができます。
弁当や惣菜など、すでに調理済みの冷凍食品を解凍する際には、一度冷蔵庫内などで低温解凍して冷蔵状態に戻した上で美味しい温度まで温めるのがポイントです。
冷蔵状態に戻す、というひと手間を加えることで、米やおかずがふっくら柔らかく解凍できます。
常温による自然解凍は、食材から不要な汁気が出たり、食材によっては自然解凍に対応していないケースがあるためおすすめできません。
フルーツを解凍する際も、調理冷凍食品と同様に、冷蔵庫解凍など低温でじっくりと解凍するのがおすすめ。
解凍時にフルーツが乾燥すると食感が損なわれるため、器にサランラップをする等の工夫も必要です。
また、フルーツも調理冷凍食品と同様に、自然解凍すると本来の食感や香りが大きく損なわれてしまうため避けましょう。
乳製品は、種類によって冷凍に向かないものがあります。製品そのままは冷凍できなくても、工夫すれば冷凍保存できますので、冷凍・解凍方法を紹介します。製品によっては解凍の方法にもコツがありますので参考にしてみてください。
冷凍ごはんがおいしくない理由は何でしょうか。その理由がわかれば、冷凍・解凍の方法にも納得がいきます。ごはんは冷凍するときにも、解凍するときにもコツがあるので、いくつかの方法を紹介しています。
コーヒー通にはコーヒー豆を冷凍保存するのは常識ですが、なぜ冷凍保存が適しているのでしょうか。冷凍保存が適している理由の解説と、冷凍したコーヒー豆でコーヒーを入れる際の注意点を紹介します。
炭酸飲料は炭酸ガスが水分に溶け込んでできているため、そのまま冷凍するとガスが容器の上部に溜まり、内部から容器に圧力をかけて膨張・破裂のおそれがあります。
冷凍する場合は専用のフリーザーバッグに液体を入れますが、少しの工夫で破裂のリスクが抑えられます。解凍時のポイントも紹介していますので、あわせて参考にしてください。
きのこ類は冷蔵ではなく冷凍のほうが長持ちさせることができます。保存の際には、洗わなくても使えるパック入りのきのこを選び、そのまま空気や水に触れさせずに冷凍します。解凍の際には完全解凍や自然解凍は避け、可能であれば凍ったまま鍋などに入れて使いましょう。ここでは冷凍したきのこ類を解凍する方法ついて紹介しています。
果物には冷凍に向くもの・向かないものがあります。どんな果物が冷凍できるのか、そして冷凍してもおいしく食べられる果物にはどんな種類があるのかを知っておくことで、より上手に冷凍した果物を活用できます。また冷凍していた果物を解凍する際に注意点を守って、美味しく食べましょう。
カレーやシチューは1食ずつ分けて冷凍しておくことで、解凍もしやすくなります。解凍方法の種類も多く、その時の状況や冷凍容器の形状に合わせて適した解凍方法を選択しましょう。また冷凍する際に解凍しやすさを考慮して冷凍しておくと、さらにスピーディーに解凍ができます。
ゼリー類を解凍する際は、冷凍するときにアガーの凝固剤を使用すると、解凍後もおいしく食べることができます。冷凍前の状態を再現し、高品質を保ったまま解凍したい場合は、急速冷凍庫の使用をおすすめします。急速冷凍庫を使用することで、ゼリー類以外の食品も本来の味と食感をキープできるでしょう。
粉ものは冷凍保存することが可能です。粉ものは水分を含まないため、冷凍しても固まることがなく、使用時も解凍の必要がありません。また、小麦粉やパン粉などは賞味期限が6ヶ月ほど延ばせる、品質もキープされるなどのメリットがあります。ただし、冷凍保存するときはいくつかのポイントを押さえる必要があります。
いも類は冷凍保存することが可能です。冷凍保存することで長期的に保存することができる、食材を無駄にすることなく使い切れるなどのメリットが挙げられます。ただし、いもの種類によって冷凍方法が異なり、冷凍保存の正しい方法を守ることで解凍後も美味しく食べることができます。また、解凍するときもポイントを押さえながら行いましょう。
調味料を保存するときは、種類によって適切な方法をとることが大切です。基本的には常温で販売されている調味料は常温で保存、冷蔵で販売されているものは冷蔵で保存するようにしましょう。賞味期限内に使い切ることがベストですが、調味料によっては冷凍保存することで品質を落とさず、長期的に保管することが可能です。
一度開封した餅が、賞味期限や保存期限内に使い切れず処分してしまうことがあると思います。しかし、開封後の餅は冷凍保存させることで半年程度保存することが可能です。また、解凍せずにそのまま使用するのも問題なく、より美味しく食べたい場合は電子レンジを活用することで柔らかい餅を楽しむことができます。
スープも冷凍保存が可能です。調理の手間を省けるため、便利な冷凍食品といえるでしょう。冷凍のポイントは、表面積を大きくすることです。短時間で冷凍できるため、風味を保ちやすくなります。解凍は、時間をかけて行うことが基本的に勧められます。業務用解凍機を使用すると短時間で均一に解凍できます。
握り寿司やちらし寿司などもネタとシャリをわけて冷凍保存できます。家庭用冷凍庫を使用する場合、冷凍方法と解凍方法に注意が必要です。ネタの解凍方法は自然解凍が基本ですが、正しく解凍しても品質は劣化しやすくなります。しかし業務用の解凍機を使用して、美味しさの再現を目指すこともできます。
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サイト内で紹介している解凍機の特徴についてまとめました。食材やニーズに合わせて適した解凍方法を選びましょう。