炭酸飲料を冷凍・解凍することはできるのでしょうか?もし冷凍できるのであれば夏場などに重宝できそうですが、炭酸飲料の冷凍はおすすめできません。冷凍に適していない理由や、誤って冷凍してしまった際の注意点を解説します。
炭酸飲料は、他の飲みものと違い冷凍には適していません。なぜ冷凍してはいけないのか、注意点を紹介します。
炭酸飲料は、水分の中に二酸化炭素(炭酸ガス)が溶けている状態です。フタを開けたままにしていると中身が抜けてしまうように、凍らせると炭酸ガスが水分から分かれて容器の上へと上がっていきます。
このとき、容器が内側から膨張して圧力がかかり、耐えられなくなると破裂してしまいます。膨張した状態の容器をそのまま扱うのは危険であり、一気に爆発するおそれもあるため、フタを開けた瞬間または口元を近づける際には注意が必要です。
凍らせても必ず破裂するわけではありませんが、炭酸ガスは必ず容器の上部へと上がっていきます。そのため、フタを開けたときに上部のガスがすべて空気中に放出され、水分だけが残されてしまいます。
あやまって炭酸飲料を冷凍してしまった場合について、安全に解凍するための方法もご紹介します。
凍らせた状態の容器は中で膨張している可能性があり、破裂のおそれがあります。容器を取り出して(素手が危険な場合は段ボール箱などに入れて移動させる)台所のシンクなど、常温かつ濡れても良い場所で自然解凍をさせてください。
容器を取り出す際に力を加えると、中の圧力が増して破裂の危険があります。また取り出す際に手がすべって容器を落とすと、床に衝突した際に強い衝撃が加わります。衝撃とともに容器が床から跳ね上がる危険や、破損や破裂のおそれがあるため注意が必要です。
急激な温度変化にも注意してください。早く解凍しようとしてお湯につける、電子レンジに入れる、こたつやストーブに近づけるなどの方法は容器の破損や跳びはねの原因となります。
炭酸飲料をどうしても冷凍したいときは、安全な方法で手順に沿って行うことが大切です。手順を詳しくみていきましょう。
炭酸飲料は缶やペットボトルのまま冷凍せず、冷凍用のフリーザーバッグ(保存袋/ポリ袋/フードバッグ)に入れます。炭酸飲料の量に合うサイズの袋を用意し、空気をしっかりと抜いてから封をして保存してください。
フリーザーバッグを使えば、取り出したときに容器が破裂してケガをしたり、周辺のものを傷つけたりするリスクが軽減できます。
炭酸が凍ると炭酸ガスが抜け、袋や容器の中の体積が増します。フリーザーバッグいっぱいに炭酸を入れてしまうと、体積が増したときに圧力に耐えきれず破裂するおそれがあります。
冷凍する際には、万が一膨張してもいいように上のほうにスペースを作るようにしながら空気を抜いて飲料を入れていき、封をしてください。面倒だからと袋いっぱいに入れないように注意し、小分けにして冷凍しましょう。
サイト内で紹介している解凍機の特徴についてまとめました。食材やニーズに合わせて適した解凍方法を選びましょう。