こちらの記事では、食品の解凍方法のひとつである常温解凍についてまとめています。常温解凍の特徴や方法に加えて、常温解凍のメリット、注意しておきたい点もまとめていますので、さまざまな解凍方法を知りたい、と考えている方は、下記の内容をぜひ参考にしてください。
常温解凍は、冷凍された食品を常温に置いておくことで解凍する方法です。食品の大きさや厚さにも左右されますが、おおよそ3〜4時間ほどで食品の解凍ができます。
常温解凍に向いているのは、すでに加熱調理が行われている食材や、常温に置いておいても品質劣化しにくい食品です。例えば、未開封のソースや下処理済みの野菜、ニンニク、ショウガなどが挙げられます。また、冷凍食品の中には、「自然解凍OK」としているものもあります。
冷凍した食材を冷凍庫から出し、常温において自然に解凍していきます。冷蔵庫での解凍よりも早く簡単に解凍することができるものの、長時間食材を放置すると菌が繁殖するおそれがありますので、注意する必要があります。また食材の表面と内部の温度差が大きい場合には、解凍時にドリップが出やすくなる点にも注意しましょう。
例えば肉などの生ものを解凍する場合には、常温解凍は向いていないとされています。これは、生ものを常温に置いておくと菌が繁殖してしまい食中毒を起こすおそれがあるからです。食中毒の原因となる細菌は、15〜50℃で繁殖が盛んになるといわれていますので、特に肉などの食材は細菌が繁殖する温度をできる限り避けて解凍する必要があります。
常温解凍を行う場合には「どの食材を解凍するのか」という点に注意する必要があります。
常温解凍は、単に常温に置いて解凍していく方法ですので、手軽に行える点がメリットです。また、何か設備や道具、電気などを使う必要もありませんので、コストも抑えられます。
加熱済み・常温保存でも短期間であれば品質が劣化しない食品であれば、常温解凍に適しています。
例えば弁当用に販売されている冷凍食品の中には、自然解凍でも問題ないとされているものもあります。このような冷凍食品の場合、品質や衛生面における厳格な基準を満たしている点から、常温での解凍で問題はないとされています。このように、自然解凍を行える食品を活用すると調理の手間を省けます。
ただし、自然解凍OKとして製造された冷凍食品を活用する場合にも、長時間高温の場所に置いておくなど食材の劣化につながらないように注意しましょう。
サイト内で紹介している解凍機の特徴についてまとめました。食材やニーズに合わせて適した解凍方法を選びましょう。