解凍時代 進化し続ける解凍機ドキュメンタリー » 解凍の基礎知識 » 解凍機の清掃方法

解凍機の清掃方法

解凍機の清掃はどうするのか

解凍機はメーカーごとに違いがあり、その清掃方法も異なっています。自動洗浄機や人の手による洗浄など適切な方法を選択しないと故障のリスクが高まりますので、注意が必要です。

清掃方法が異なる解凍機についてそれぞれ清掃方法をまとめました。

解凍機の清掃方法事例

【例1】ステップ運転機能付解凍庫の清掃方法

ここではフクシマガリレイ株式会社が提供しているステップ運転機能付解凍庫の清掃方法について説明していきます。

トレイ金具や棚柱を取り外せる構造になっている他、防水仕様の庫内ファンを搭載しており、庫内を水洗いすることも可能となっています。
ステップ運転機能付解凍庫の清掃は、庫内清掃・外装清掃・乾燥運転という3つの手順に加え、定期的な凝縮器フィルター清掃があります。

庫内清掃

外装清掃

中性洗剤を含ませたダスターを用いて洗浄した後、洗剤が残らないよう丁寧に水拭きします。

乾燥運転

庫内に水滴が残っているとカビが発生する原因になりますので、拭き取りきれなかった水分を乾燥させます。

上下2部屋あるので、乾燥させたい部屋を選択。乾燥時間の設定などは取扱説明書の通り行なってください。

定期的な凝縮器フィルター清掃

機械室パネル内の凝縮器フィルターを取り外し、中性洗剤を入れた水またはぬるま湯でフィルターを洗浄。網目に詰まった埃はブラシを使って取り除いてください。

なお、凝縮器フィルター清掃は月1〜2回程度が推奨されています。

【例2】東芝真空マイクロ波解凍機の清掃方法

東芝ライフスタイル株式会社が提供する真空マイクロ波解凍機は、マイクロ波加熱と真空昇華冷却によってドリップの発生原因となる急激な加温や食材の表面と芯部の温度ムラを抑える、ハイブリッド解凍方式を採用した解凍機です。

東芝真空マイクロ波解凍機は、1日の作業終了後、毎回の清掃が推奨されています。

外観清掃

付着している食材のカスや塩素系洗剤を、アルコールを含ませたダスターなどで拭き取ります。

庫内・トレイ清掃

トレイを取り外して中性洗剤で洗浄します。庫内の拭き取りはできるだけ水ではなくエタノールスプレーなどを使用し、水滴なども丁寧に拭き取ってください。

Recom
mended

業種で選ぶ解凍機メーカー3選

「ピークタイムに急な解凍作業が追いつかず、調理スタッフが現場で混乱してしまう」「解凍ムラによって食材の品質が低下し、クレームにつながる」といった問題は、多くの法人企業様が直面している課題ではないでしょうか。これらを解決し、作業効率を飛躍的に向上させながら、食材の鮮度・食感をしっかり維持して短時間で解凍できるのが最新の業務用解凍機です。導入によりオペレーションの円滑化や顧客満足度の向上はもちろん、スタッフの負担軽減など、多方面にわたるメリットが期待できます。

大手食品加工メーカー・
スーパー向け
フジ技研工業

引用元:フジ技研工業公式HP
https://www.fujigiken.net/thawing

特徴

  • ドリップを抑えつつ食材本来の色や風味を保ち、ムラなく均一に解凍が可能。大量仕入れ・加工を行う大手食品加工メーカーでの品質を安定させ、食材の無駄を減らし、クレーム削減やコスト削減にも貢献。
  • 強力な紫外線を照射し、カビなどを効果的に殺菌。製造ラインやバックヤードなど、衛生管理が求められる現場でも、清潔な状態を維持。食品の安全性と品質を確保。
  • 小型~大型まで多彩なモデルがあり、食品工場や店舗の規模・処理量に合わせて導入しやすい。

解凍方法

低温高湿解凍

冷たい湿気で鮮度と食感を保持

公式サイトで
機能の詳細を見てみる

電話で問い合わせる

高級寿司・
料亭向け
プロトンエンジニアリング

引用元:プロトンエンジニアリング公式HP
https://proton-eng.co.jp/

特徴

  • 100%の湿度環境と独自の電磁波技術を組み合わせるプロトン解凍でドリップを抑え、寿司ネタや高級食材の旨味・食感を保ちながら短時間で解凍が可能。
  • 庫内の空気圧をにコントロールすることで、食材への風を均等に行き渡らせ、解凍ムラを防ぎながら見た目の美しさや鮮度を安定して保持できる。
  • 柔軟な設備改修とコスト効率を両立し、既存の冷蔵・冷凍設備を活用しながら高品質な仕上がりと運用コストの削減を実現。

解凍方法

プロトン解凍

磁場と電場で細胞を守り品質維持

公式サイトで
機能の詳細を見てみる

電話で問い合わせる

回転寿司・
チェーン居酒屋向け
明治機械

引用元:明治機械公式HP
https://www.meiji-kikai.co.jp/microwave/

特徴

  • 物質への浸透性が高いマイクロ波により、食品内部まで均一にエネルギーを供給することで、魚介類から肉類までメニューの多い店舗の幅広い食材に対応できます。
  • 形状がバラバラかつ大量の食品でも短時間で均一に解凍。注文から提供までの時間を短縮できるため、ピーク時でもスムーズな料理提供が可能。
  • コンパクトな設計であるため、限られた厨房スペースやスタッフの多い店内でも、スタッフの動線を邪魔せず設置が可能。

解凍方法

マイクロ波解凍

マイクロ波で素早く均一に解凍

公式サイトで
機能の詳細を見てみる

電話で問い合わせる