乳製品は冷凍・解凍してもおいしく食べられるのでしょうか?それぞれの乳製品に適した冷凍・解凍の方法を紹介します。また牛乳は冷凍に適さないので、その理由も解説しています。
牛乳を冷凍して解凍すると、たんぱく質が分離した底に沈み、脂肪分も分離して浮きやすくなります。これによってざらついた飲み口になるため、冷凍・解凍はおすすめしません。
また、解凍後に温めても一度分離した成分は元には戻りません。牛乳は冷蔵保存をし、開封後は早目に飲み切りましょう。飲みきれない場合には、料理に使うのもおすすめです。
基本的に乳製品は冷凍すると脂肪分が凝固しておいしくなくなります。しかし、冷凍方法を工夫すればおいしさを保てます。解凍する方法にも工夫が必要です。それぞれの乳製品について冷凍・解凍の方法を紹介します。
牛乳はそのまま冷凍すると解凍時に分離します。そこでホワイトソースに加工してから冷凍しましょう。牛乳が余った場合にはまとめて作り、小分けして冷凍しておくと、グラタンやドリア、シチューなどにすぐ使えて便利です。
冷凍するときは、フリージングパックに薄く伸ばして入れ、小分けしたいサイズの場所に割り箸や輪ゴムで仕切りをしておくと、使う際に手で割って使いやすくなります。製氷皿に流し込んで冷凍するのもおすすめ。
解凍は電子レンジで加熱しましょう。
生クリームも冷凍すると牛乳のように分離してしまいます。泡立ててホイップクリームの状態にしてから冷凍すると良いでしょう。成猫皿に入れたり、小さな容器に絞り出してから冷凍すると、使いやすくなります。
解凍後のホイップはケーキなどのデコレーションには向きませんが、シチューなどの料理に使ったり、ババロアなど混ぜるお菓子や、飲み物に浮かべるなどして使ったりできます。
パルメザンやゴーダなどハードタイプのチーズは冷凍できます。しかしモッツァレラなど水分の多いフレッシュチーズは解凍すると分離して食感が変わります。
ハードタイプでもそのまま食べるには向かない場合があるため、冷凍したチーズはピザやグラタンなど加熱調理に使うと良いでしょう。
バターは冷凍しても味や質が大きく変化することがありません。大きなかたまりのまま冷凍すると使いにくいため、使いやすい量に小分けして冷凍しましょう。
牛乳や生クリーム同様、冷凍すると分離します。しかし、ヨーグルトはキッチンペーパーやコーヒーフィルターを使って水切りすると、カッテージチーズのような状態になるので、これを冷凍すると、解凍してチーズのように使用することができます。
乳製品の多くは冷凍して解凍すると分離する性質があります。そのため、冷凍する時にひと工夫するのがポイント。そのまま冷凍すると失敗しますが、ひと手間加えて冷凍すれば廃棄ロスもなくせます。
サイト内で紹介している解凍機の特徴についてまとめました。食材やニーズに合わせて適した解凍方法を選びましょう。