業務⽤解凍機を求める⽅に向けて、解凍⽅法別におすすめの解凍機メーカーを紹介します。
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解凍方法の種類とどんな解凍方法かをまとめています。
解凍方法別におすすめの解凍機メーカーも紹介していますので、導入の参考にしてください。
※2023年6月23日時点、Google検索「解凍機」で表示される解凍機を販売・製造するメーカー41社の中から、
各解凍方法別に製品数が一番多い会社を、自社に適した1台を選択できることからおすすめの会社と紹介しています。
鮮度をキープ
したまま解凍できる
低温高湿解凍は、庫内の温度を低温に維持したまま水蒸気の熱エネルギーによって食品を解凍する方法です。低温の蒸気によって食材を解凍していくため、鮮度をキープしたまま解凍することができます。
食品全般の解凍に適していますが、特に食感や品質を変えることなく素早く解凍させたい生鮮食品などに向いています。
解凍方法の分類 | 緩慢解凍 |
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解凍時の水の使用 | なし |
※2023年6月23日時点、Google検索「解凍機」で上位に表示される解凍機を販売・製造するメーカー41社の中から、低温高湿解凍の解凍機を取り扱うメーカーを選出しました。
低温高湿解凍機の製品数が多く、納入先の事例も紹介もしているフジ技研工業を、自社に適した1台を選択できる低温高湿解凍機のおすすめメーカーとして紹介します。
鮮度が重要な生魚・生肉・魚卵の
解凍が得意
大手食品加工メーカーの実績多数
大型から小型まで必要な量だけ
解凍できる
フジ技研工業の「解凍マイスター」は、食品の鮮度を維持しながら解凍することに特化した解凍機。独自の低温高湿ミストシステムによって、品質を損なうことなく解凍できるようになっています。超高出力の紫外線殺菌ランプを搭載することで微生物の発生を制御し、庫内の防臭や衛生面も安心。
食品加工メーカーへの導入実績※1も豊富で、小型から大型タイプまで幅広いラインナップを展開しているところも魅力のひとつ。必要な解凍量に合わせ機種を選定できるので、さまざまなニーズに対応可能です。
製品数 | 9製品 |
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所在地 | 宮城県宮城郡利府町中央3-5-1 |
電話番号 | 022-385-7071 |
公式サイトURL | https://www.fujigiken.net/ |
形状に関係なく
急速解凍できる
マイクロ波解凍は電子レンジと同じ原理で、マイクロ波を照射することによって食品に含まれている水分子を振動させて食材の内部から加熱し、解凍する方法です。食品を内部から振動させることで短時間で解凍できるというメリットがあります。
基本的に電子レンジで解凍できる食材すべてに対応しており、解凍できる食品の形状に決まりがないので串付きの焼き鳥などの解凍も問題なくできます。
解凍方法の分類 | 急速解凍 |
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解凍時の水の使用 | なし |
※2023年6月23日時点、Google検索「解凍機」で上位に表示される解凍機を販売・製造するメーカー41社の中から、マイクロ波解凍の解凍機を取り扱うメーカーを選出しました。
マイクロ波解凍機の製品数が多い明治機械を、自社に適した1台を選択できるマイクロ波解凍機のおすすめメーカーとして紹介します。
形状に関わらず
箱に入れたまま解凍可能
923MHzの周波数を使用し
解凍時間が速い
保証サポートが充実
明治機械が取り扱っているMIPシリーズは、周波数923MHzのマイクロ波によって、形状がバラバラかつ大量の食品でもスピーディーに解凍できるのが特徴です。マイクロ波機器の専門メーカーであるアメリカのフェライト社製のマイクロ波解凍機を販売しています。
最も解凍能力の高いタイプは時間当たり最大15.4tの解凍能力があり、大量の解凍が必要な食品加工工場でも短時間の解凍を実現。必要な解凍能力に応じて5種類の機種から適した1台を選択でき、1年間の製品サポートによって、保証期間内の部品交換や修理等を無償で行っています。
※MIP12・・・-17.8℃の冷凍品100kg当たりを、仕上温度-5.6℃に解凍処理する時間
※MIP10,8,4,3‥・-17.8℃の冷凍品1バッチ当たりを仕上温度-5.6℃に解凍処理する時間
製品数 | 5製品 |
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所在地 | 東京都千代田区神田多町2-2-22 |
電話番号 | 03-5295-3511 |
公式サイトURL | https://www.meiji-kikai.co.jp/ |
大きな塊でも
ムラなく解凍できる
高周波解凍は、1〜300MHzという高域な周波数の電磁波を利用し解凍していく方法。高周波は波長が長く食品の内部までしっかり電磁波が届くため、内部までムラなく解凍できるというところがメリットです。
冷凍品の内部から激しい分子運動を起こし熱を発生させ解凍するため、ブロック肉などの大きな塊も均一に解凍することができます。
解凍方法の分類 | 急速解凍 |
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解凍時の水の使用 | なし |
※2023年6月23日時点、Google検索「解凍機」で上位に表示される解凍機を販売・製造するメーカー41社の中から、高周波解凍の解凍機を取り扱うメーカーを選出しました。
高周波解凍機の製品数が多い山本ビニターを、自社に適した1台を選択できる高周波解凍機のおすすめメーカーとして紹介します。
内部までムラのない解凍が可能
大量~少量の解凍にも対応
全自動高周波整合機能で
高周波の量を
自動調整
山本ビニターが手がける業務用解凍機「テンパトロンシリーズ」は、高周波を用いた内部加熱方式を採用しているため、短時間でムラのない解凍が可能です。高周波が電子作用を起こして冷凍品の内部に強い分子運動を生じさせることで、内側から均一に解凍。容器や包装をしたままでも、問題なく食品を解凍できます。
さらに、内部加熱によって食品の表面が溶け出すことを防ぐため、肉や魚だけでなく野菜や菓子類でも鮮度の高い解凍を実現しています。
製品数 | 10製品 |
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所在地 | 大阪市天王寺区上汐6丁目3番12号 |
電話番号 | 06-6771-0606 |
公式サイトURL | https://www.vinita.co.jp/food/ |
水だけで手軽に
解凍できる
流水解凍はその名の通り、シンクなどに水を貯めて水の温度と冷凍品の温度差によって解凍する方法です。水さえあれば解凍できるので、比較的手軽に扱うことができます。
仕様上の問題から解凍可能な食品は水に直接触れても問題ないもののみ。 そのため、真空パックされた食品や水に触れても問題のない食材に限定されます。
解凍方法の分類 | 緩慢解凍 |
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解凍時の水の使用 | あり |
※2023年6月23日時点、Google検索「解凍機」で上位に表示される解凍機を販売・製造す るメーカー41社の中から、流水解凍の解凍機を取り扱うメーカーを選出しました。
流水解凍機の製品数が多い共生テクノスを、自社に適した1台を選択できる流水解凍機のおすすめメーカーとして紹介します。
大量の解凍にも対応
自動清掃機能でメンテナンスが簡単
水循環式で省エネ・省資源
一般的な流水解凍は大量の水を使用しますが、共生テクノスの場合は循環方式による流水解凍なので水道代を抑えることができコスト面において安心できるだけでなく、省エネで環境にも配慮しています。
大小2種類のタイプがあり、大型タイプは1度に15kg収納可能なプラスチックコンテナが12個分、約180kgの解凍に対応。小型タイプは省スペースでも設置しやすい据え置き型となっています。どちらも本体の清掃は自動で行ってくれるので、日々のメンテナンスも簡単です。
公式HPに導入事例に関する情報はありませんでした。
製品数 | 2製品 |
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所在地 | 東京都台東区千束3丁目21番10号 |
電話番号 | 03-3873-0267 |
公式サイトURL | https://kyouseitechnos.com/ |
トップページで紹介した解凍機の特徴について再度まとめました。食材やニーズに合わせて適した解凍方法を選びましょう。
※2023年6月23日時点、Google検索「解凍機」で上位に表示される解凍機を販売・製造するメーカー41社の中から、各解凍方法別に製品数が多い会社をおすすめの会社と紹介しています。
サイト内で紹介している会社の解凍機の解凍方法や解凍温度、解凍時間などについて調査し、表にまとめました。
表は縦と横にスクロールできます。
企業名 | 完了温度(解凍温度) | 解凍時間 | 解凍機の製品数 | 導入実績数 | |
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Hermasa | 低温高湿解凍機 | - | - | 1 | - |
VEMAG | - | - | - | 1 | - |
エムケーエンジニアリング | 高電圧ジェットノズルエアーバブル | - | - | 4 | - |
エレクトロラックス プロフェッショナルジャパン |
流水解凍機 | - | - | 1 | - |
サーモ・テック | 電気式解凍機 | 10度 | - | 1 | - |
サンセイ冷熱 | FSC方式解凍機 | 3~15度 | - | 1 | 1 |
サンテツ技研 | 高電圧解凍機 | - | 一晩 | 3 | 5 |
スマート ハンドレッド |
高電圧解凍機 | - | 約8分 | 1 | - |
ダイキンアプライドシステムズ | 電気ヒーター | -5℃~+8℃ | - | 1 | - |
タイヨー製作所 | 低温高湿解凍機 | -1℃以下 | - | 9 | - |
ダイレクトアールエフ | 無線技術を利用 | - | 15分(量不明) | 1 | - |
タナカ冷機工業 | 低温高湿解凍機 | - | 8~15時間 | 5 | 61 |
ツネザワ | 高電圧解凍機 | - | - | 2 | - |
ネスター | 高周波解凍機 | -8℃~-1℃ | 約20分~約37分 | 1 | 7 |
パナソニック | 高電圧解凍機 | 芯温-1度 | 約5時間20分 | 2 | - |
フードテクノ エンジニアリング |
低温高湿解凍機 | - | - | 1 | - |
フクシマガリレイ | 流水解凍機 | - | 45分 | 7 | - |
フジ技研工業 | 低温高湿解凍機 | ~0℃、+1℃ | - | 8(15) | 32 |
フリーザーシステム | - | - | - | - | - |
プロトン エンジニアリング |
低温高湿解凍機 | - | - | 1 | 7 |
ワタナベフードソリューション | 電子エネルギー | - | - | 3 | - |
三浦工業 | 低温高湿解凍機 | - | 20分~150分 | 3 | - |
三菱電機 冷熱プラント |
低温高湿解凍機 | ~0℃ | 4時間 | 6 | - |
伸洋産業 | 流水解凍機 | 水中解凍機: 芯温-2℃ 小型卓上回転解凍機: 芯温0℃~3℃ |
水中解凍機:2分 小型卓上回転解凍機:15分 |
2 | - |
共生テクノス | 流水解凍機 | 1℃ | - | 2 | - |
前川製作所 | 低温高湿解凍機 | - | - | 3 | - |
北日本ボイラ | 高電圧真空蒸気解凍機 | - | - | 1 | - |
北沢産業株式会社 | マイクロ波解凍機 | - | - | 6 | - |
山本ビニター | 高周波解凍機 | -2℃~-5℃の 半解凍状態 |
5分~30分 | 13 | - |
新星冷蔵工業 | 高電圧解凍機 | ~0℃ | 5~8時間 | 10 | - |
日本ハイコム | 高周波解凍機 | -5℃~-1℃ | 4分30秒~5分 | 12 | 20 |
日本洗浄機株式会社 | 無沸騰噴流解凍機 | - | 180g×4 25秒 | 2 | - |
明治機械 | 高周波解凍機 | - | MIP 3 超小型バッチタイプ 解凍機:1分 | 5 | - |
東京食品機械株式会社 | 低温高湿解凍機 | - | - | 1 | - |
東芝ライフスタイル | マイクロ波加熱真空昇華冷却 | 60℃~-18℃ | 5㎏の-30度まぐろ約40分 | 1 | - |
株式会社エムエイティ | 真空低温高湿解凍機 | - | - | 12 | - |
株式会社ゼロから | 新液体解凍式解凍機 | - | 30kg/h(5kg/10分) | 2 | - |
直本工業 | 低温高湿解凍機 | - | 20秒 | 1 | - |
米田工機 | - | - | - | - | - |
細田工業 | 流水解凍機 | - | 約30分 | 4 | - |
菱豊フリーズ システムズ |
低温高湿解凍機 | -20℃~0℃ | - | 4 | - |
ホシザキ | 真空マイクロ波解凍機 | - | 約37分 | 1 | - |
※「-」はHP上に記載がなかったものを指します。
2023年6月23日時点、のGoogle検索「解凍機」で上位に表示される解凍機を販売・製造するメーカーを掲載。
それぞれ会社や製品の特徴、実際の導入事例などをまとめて紹介します。
ステップ解凍方式を採用している解凍機を販売している会社です。庫内の温度を徐々に下げていき、食材の味を引き出せる解凍を行っています。また、解凍時間をプログラムで管理できるため、人的ミスを防ぐのに役立ちます。
流水解凍機を扱っていて、小型から大型のものまで幅広く取り揃えています。プラスチックコンテナごと解凍できる大型解凍機なら、180kg近い食材を一度に解凍できて便利でしょう。
高電圧静電誘導エネルギーを使った、デパック技術の解凍機を扱っています。解凍後の品質管理を自動化しているため、廃棄を少なくできるのが特長です。細胞の破壊を防げるので、解凍によって味が落ちる心配がなくなります。
新星冷蔵工業では、2種類の二次冷媒を使用した冷凍機を販売しています。急速解凍は5~8時間ででき、解凍終了後は自動で保管モードに移ります。保管モードで食材が傷む心配がないので、夜間でも稼働しておけるでしょう。
水中解凍機を扱っている会社で、船舶用の解凍機をメインに販売しています。小型のサイズで、船舶でも気軽に刺身・肉を解凍できます。今後は船舶に対応している小型の安価なモデルを、陸上でも展開予定です。
低温高湿で解凍する、除菌解凍機を販売しています。湿度が高い状態なので食材の乾燥を防いで、旨味が抜け出るのを阻止します。国内外に輸出している会社で、取引実績も豊富で相談しやすいでしょう。
クールミスト解凍で、食材の痛みを気にせずに解凍できます。さらに、食材に合わせて温度を任意で設定できるため、未解凍になるリスクを低減できます。操作は全てタッチパネルなので、新入社員やアルバイトでも簡単に使いこなせます。
静電気解凍機を販売している会社です。分子レベルに作用して、凍結時とほぼ同じ鮮度・色味の状態に持っていけます。解凍ムラがないうえに、設置場所に合わせて仕様を変えてくれるため、使い勝手を重視できるでしょう。
スチーム技術を使った解凍を得意としている会社で、冷凍麺解凍機を販売しています。冷凍麺専用ですが、解凍時間がかなり早く20秒ほどで解凍が終わります。ランチタイムに混む飲食店は、導入をすることで電子レンジよりも早く他の工程に移れます。
マイクロ波の解凍機を扱っているメーカーです。急速解凍できるのが特徴で、必要な食材を要る分だけ解凍できます。使う前に食材を投入すれば、比較的短時間で解凍できるので、解凍をスタートさせるのを忘れてしまったときも安心です。
3種類の解凍機を扱っていて、ステップ運転機能つき・高湿度空気解凍・ウォーターバブリング解凍ができます。ステップアップ運転機能つきは解凍・保冷モード搭載で、高湿度空気解凍は湿度調整した空気を循環させて解凍し、ウォーターバブリング解凍はヒートポンプを利用した解凍方式となっています。
電子レンジにも解凍機にもなる両方の機能が使える、マイクロウェーブの解凍機を取り扱っています。食材に合わせてプログラムを変えられるので、加熱しすぎる心配がありません。旨味・色を保ったまま解凍ができます。
真空マイクロ波解凍機を採用している解凍機を扱っています。5段階の温度設定で、自分の好み通りの硬さに解凍できます。マイクロ波が消化冷却を繰り返すので、温度ムラを抑えて仕上げられるのが特徴です。表面と芯の硬さが一致してカットしやすいでしょう。
低温高湿ミストを使った解凍機を販売しており、肉・魚貝類・野菜など様々な食材を解凍できます。解凍できる量は60kg~50tで、小型から大型解凍機まで取り扱っています。UV-C殺菌ランプ搭載で、カビ・結露の発生を防げてメンテナンスしやすいでしょう。
マイクロミストの解凍機を販売している会社です。庫内の湿度をコントロールしてくれるため、ムラなく解凍できます。また、一貫受注体制を構築しているため、中間マージンがかからず導入コストを抑えられるのが特徴です。
プロトン解凍機を販売していて、低温高湿で解凍できるのが特徴です。300kg~4tまでの総菜や果実ソースなどを解凍できます。半解凍・完全解凍を調整できるので、お菓子づくりの際に役立てられています。凍結点を超えると、自動でシメ冷蔵に入ります。
魚介類の解凍ができる解凍機を扱っていて、120~300kgまでに対応しています。解凍時間が短く、300・500サイズの海老だと、水温25℃で30分ほどで解凍できます。保冷庫としては使えませんが、スピードを求めている時に重宝します。
大量の食材を解凍できる、1~100tまで対応した解凍機を取り扱っています。低温高湿方式でカビ・雑菌の心配がなく、コストパフォーマンスを考えて、ヒーター・ヒートポンプ・ボイラーの中から自分で熱源を選択できるのが特徴です。
三浦工業は、真空蒸気解凍という独自技術を用いた低温高湿度解凍機の製造販売を手がけるメーカーです。熱伝導率の高い真空状態の解凍庫で、熱が均一に伝わる飽和蒸気によって食品を解凍することで、高速かつムラのない解凍が可能になります。
三菱電機冷熱プラントが手がける低温高湿度解凍機「ハイブリッド・デフロスター」は、相対温度がほぼ100%のスーパーヒート水蒸気によるムラのない解凍が特徴的です。顕熱だけでなく凝縮潜熱を利用することで、短時間でもムラのない解凍を実現しています。
明治機械は、周波数915MHzのマイクロ波によって取扱い品の内部まで十分に熱が伝わる解凍機「MIPシリーズ」の販売を手がけています。製品によって時間あたりの解凍能力は様々で、最大1時間当たり15.4tの解凍能力を持つ解凍機まで取り揃えています。
山本ビニターは、内部加熱方式を採用した高周波解凍機「テンパトロン」の製造販売を手がけています。高周波を利用して取扱い品の内部から熱を起こすテンパトロンは、取扱い品にキズ等をつけず旨みや鮮度を保って解凍可能。肉類や魚介類をはじめとして様々な食品の解凍に活用されています。
菱豊フリーズシステムズの業務用解凍機「プロトン」は、低温蒸気が凝縮する際に発生する潜熱を利用したスピーディな解凍が特徴的です。さらに、解凍時にドリップが発生しにくい仕組みになっているため、冷凍食品の旨みを損なうことなく解凍が可能です。
米田工機は、マイナス35℃の液体を用いた急速液体凍結機「リジョイス」の製造販売を手がけるメーカーです。導入先の作業環境やニーズに合わせて様々なラインナップがあり、大型機や連続機は特注製造にも対応。精肉業者や弁当業者をはじめとして様々な食品加工業者への納入実績を持ちます。
スペインを拠点にイワシやマグロの缶詰加工のマシンを専門に開発しているグローバルブランド。自社でスチームによる低温高湿解凍機を開発し、製造から販売までを手掛けており、さまざまな食品産業で導入されています。
冷凍機や解凍機などの開発から製造、販売、メンテナンスまで全て自社で一貫して手掛けている厨房機器メーカー。自社製品を導入した企業向けの運用支援や営業支援なども行っており、手厚いサポート体制が整っています。
食品関連業界向けの食品包装資材を中心に事業を展開している企業。食材の解凍から冷却保存までを行える解凍機を扱っています。真空状態で解凍を行う新しいシステムとなっており、解凍品の容量に応じて12タイプを取り揃えています。
外食産業の業務を省力化するため、全自動のフードサービス機器を自社工場でワンストップ生産。製品開発から製造、出荷までの全工程を一元管理しています。無沸騰噴流方式による2種類の麵専用の解凍機を扱っています。
食品や医療等の幅広い業種の包装機械や加工技術製品の輸入販売を行っている専門商社。自社工場を有し、全国の主要都市に支社を構えています。ドイツの大手メーカーVETEC社の解凍機を取り扱っている国内販売代理店となっています。
外食業に欠かせない業務用厨房機器の販売や輸入を行っている総合商社。自社ブランド商品をはじめ、世界各地の優れた製品を提供しています。1つの食品に特化したものや1台で冷凍から解凍ができるものまで、多彩な解凍機を扱っているのが特徴です。
ホシザキは外食産業や食品製造業に厨房機器を提供する厨房機器のリーディングカンパニーです。ホシザキの解凍機はハイブリッド方式により解凍を行うことが可能であり、無駄なく美味しさを再現することによって多くの効果をもたらします。
食品衛生法の改正により、「HACCP」という食品の安全性を高める衛生管理が2021年6月から義務化され、多くの食品事業者が、HACCP制度を基準とした衛生管理の方法を取り入れる必要があります。
ここでは、解凍機の食品衛生面に着目し、解凍機、解凍機メーカーを紹介します。
解凍方法によって多様な種類がある解凍機ですが、とにかく早く解凍したいという現場ではマイクロ波解凍機がおすすめです。大型タイプであれば、1度に大量の解凍も行うことが可能なため、さまざまなシーンで活用しやすいでしょう。
ここではマイクロ波解凍機がおすすめな理由と、その中でも1時間あたりの最大解凍量が多い解凍機について紹介します。
業務用解凍機には様々な解凍方式があり、それぞれ解凍の仕上がりや使い勝手に特徴があるため、自社の取り扱う食品に合った解凍機を選ぶことが大切です。
各解凍機の特徴について紹介します。
流水解凍機は、シンクに溜めた水や温水に冷凍品を浸けて、水を流しながら解凍する解凍機を指します。スピードを求められる飲食店の調理場などで役立つ解凍方法ですが、大前提として食品が真空パックなどの袋に詰められていることや、直接水に触れても品質上問題ないことが必須です。
加えて、水に触れた食品表面には酵素反応が生じて色や食感が変化するため、既に味付けや味付けが済んでいる食品が流水解凍に適しています。
高電圧解凍機は、食品の分子を活性化することによって解凍を促します。一般的に、肉や魚、野菜などの食品の中には水分やタンパク質、炭水化物などの成分が含まれており、それぞれの成分は分子によって構成されています。ここに高電圧をかけることで、それぞれの成分の分子が活性化し、冷凍状態から徐々に解凍されます。
電気によって分解された水分子が他の分子の間を埋め尽くすため、食品の酸化や細菌の繁殖を抑制し、鮮度を損なわずに冷凍品を解凍できます。
高周波解凍機は、高周波によって生じる電界作用によって取扱い品の内部に非常に強い分子運動を引き起こします。激しい分子運動は熱を発生させるため、内部深くまで十分に熱を通す必要がある畜肉などの食品解凍に適していると言えます。
取扱い品のサイズや形状に左右されることなくスピーディかつムラのない解凍が可能な点や、食品の旨み成分や鮮度を損なうことなく解凍できる点などがメリットです。
低温の蒸気が水に凝縮する際に発せられる潜熱を利用して解凍する低温高湿解凍機。短時間での解凍が可能で、かつ品質を損なうことなく様々な食品に対して利用できる点が大きな強みです。
畜肉や魚介類などの生鮮食品はもちろんのこと、既に調理済みの弁当や惣菜、さらにはケーキなどの菓子類まで解凍できるため、多くの食品加工現場で導入されています。
解凍庫内に静電エネルギーを発生させて、庫内の冷凍食品に微振動を与えることで過冷却現象を起こして解凍する方法を静電エネルギー解凍と呼びます。
解凍庫内の温度は元々0℃近くにキープされていれば、冷凍食品を全体的にムラなく解凍することができて、解凍後の食品の鮮度や風味を長期間維持することが可能です。
周波数が300MHzから300GHzの電磁波(マイクロ波)を利用した解凍方法です。マイクロ波は水に対して発熱性が高く、全方向電解を持っているので均一に加熱する特性があります。そのため、不成形物でもムラなく加熱できるのが特徴。
マイクロ波を照射することで凍結している食材の旨味を逃すことなく、短時間で急速解凍できます。
温塩水解凍機は、30~40度ほどの温水に3~5%の塩を加え、海水と同じくらいの塩分濃度にした温塩水で冷凍品を浸して解凍を行います。流水ではなく、ぬるま湯を使用することで食品の変色を防ぐだけでなく、塩水による浸透圧の作用によって、解凍する際の食品の旨味成分の流出を抑制。
食材の美味しさを損なうことなく解凍することが可能です。
冷蔵庫解凍とは、家庭でも行われている冷蔵庫内で冷凍品を解凍する方法。低温でゆっくりと時間をかけて解凍していきます。他の解凍方法と比べると解凍までに時間を要しますが、ドリップが出づらく一定の温度に保たれた庫内で解凍するため衛生的。
解凍後も食材を低温で保つことができるので、細菌の繁殖なども起きにくいといったメリットがあります。
冷凍品の種類によって、適切な解凍方法は異なります。ここでは代表的な冷凍食品5種類に関して、それぞれ適した解凍方法を紹介します。
食肉類の解凍は、方法を間違えると肉の鮮度や旨みを損なってしまったり、肉に雑菌が発生しやすくなる恐れがあるため注意が必要です。
食肉類を解凍する上で抑えておくべきポイントを解説した上で、食肉類の解凍に向いている業務用解凍機を取り扱うメーカーと製品の特徴などをまとめて紹介します。
魚を解凍する際は、魚本来の鮮度や発色を損なわずに解凍することが重要であり、一般家庭でも広く実践されている流水解凍方式で旨みを維持しながら解凍するのがおすすめです。
電子レンジを用いた解凍や常温解凍の場合は、雑菌の繁殖や品質劣化のリスクが高くなるため注意が必要です。
野菜の解凍は、冷凍状態によって加熱解凍、流水解凍、自然解凍など適した解凍方法が異なります。解凍の仕上がりを良くするためにも、野菜に適した解凍法を把握してきましょう。
また、水分量の多い野菜や繊維質な野菜に関しては、冷凍保存せずに常温で保存・使用した方が野菜本来の食感や味を損なわずに使用できます。
冷凍麺とは、一度茹で上げた麺を急速凍結している状態であるため、麺同士がほぐれる程度に解凍すればもう美味しく食べることが可能です。
熱湯で茹でる場合は60秒程度を目安に、マイクロ波や高周波を用いて解凍する場合は商品ごとに規定されている推奨時間を守って解凍しましょう。
ケーキなどの菓子類を解凍する上では、低温でゆっくりと解凍することが肝心です。
常温による自然解凍は、時間が経ちすぎるとクリームが溶けてしまい、ケーキの食感も残らないという事態になりかねないため避けましょう。
パンを解凍するポイントは、自然解凍させ、その後オーブントースターで焼成することです。パンの触感や風味が冷凍と解凍で損なわれないようにすることが求められます。
その点に注意すれば、パンは冷凍保存に向いている食品といえます。
近年、冷凍技術の進歩は目覚ましく、食品を取り扱う企業で冷凍機や解凍機の導入が進んでいます。ここでは、業種ごとに冷凍・解凍に関する悩みや課題を説明しています。
小売業では、仕入れた食材をすべて使いきれず、廃棄ロスの問題が悩みの種です。また、賞味期限の短い商品しか取り扱うことができず、食材が安いときに大量に仕入れることもできません。そのため、店舗販売のみの営業形態になってしまい、狭い範囲の顧客ニーズに対応することしかできません。
このようなとき、冷凍機や解凍機があれば食品ロスの問題や新たな販路の開拓につなげることが可能です。
飲食店では、食材を使用しきれないまま廃棄ロスが大量に発生してしまいます。また、必要な食材の価格が高騰し、メニューに使えないという問題も発生します。さらに、飲食店は調理と接客で常に忙しく、作業効率をあげていきたいという課題もあります。
冷凍機や解凍機を導入することで、食品ロス、食材の大量仕入れ、まとめての仕込みによる作業効率の向上など、様々な課題を解決することにつながります。
食品メーカーは、効率的な生産計画が求められています。必要な食材を大量に仕入れ、保管することができなければ、リードタイムが長引き、適切な時期の出荷ができなくなります。繁忙期のために在庫を準備しておくことが効率的な生産計画には必要なのです。
冷凍機や解凍機の導入で、必要な食材が安い時期に大量に仕入れ、必要な時にそれを解凍することで、効率的な製品の製造が可能になります。
近年卸売業で取引される生鮮品は減少の傾向があります。季節ごとの生鮮品の価格に左右され、安定的に小売業に販売することができなければ、卸売りを通さず、直接産地から小売店に販売する形態も加速します。
冷凍機や解凍機を導入することで、産地から大量に仕入れ、生鮮品を冷凍し、適切な価格で小売業に販売することが可能になります。
冷凍食材を美味しく食べるためには、解凍も大切です。それぞれの冷凍食材にはそれぞれ適した解凍方法があります。質の高い解凍が可能な低温高湿解凍、迅速な解凍が可能な高周波解凍、汎用性の高いマイクロ波解凍、手軽な流水解凍があります。それぞれの食材で、適した解凍機も異なります。ここでは、解凍に関する基礎知識について説明しています。
急速解凍は、タンパク質の変成や氷結晶の粗大化による組織の破壊を最小限化することで、食材を冷凍する前と近い状態に解凍する技術です。
ここでは、急速解凍を利用するメリットや電子レンジ解凍・加熱解凍それぞれのデメリット、急速解凍を行う場合の注意点、常温解凍・流水解凍・低温解凍といった緩慢解凍との違いについてまとめています。
冷凍および解凍の際に食材の品質を保つには、氷の結晶が大きくなる-5℃~-1℃の温度帯をできる限り早く通過することが重要とされており、また食材に適した解凍方法を用いる必要があります。では、解凍時に食材が劣化する原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
また、解凍時の食材の劣化を防ぐにはどうすべきかも調べました。
解凍機の耐用年数については業態や業種ごとに調べる必要があり、また設備の種類によっても異なってきます。さらに、解凍機の導入の際には、新品の購入かリース、または中古機器の購入といった選択肢があり、同様に耐用年数を確認しなければなりません。
適切な解凍機を選ぶためにも、耐用年数も併せてチェックしてみてください。
冷凍した食材を解凍する方法のひとつに加熱解凍があります。加熱解凍は、凍ったままの食材を加熱して解凍する方法で、解凍時間が短く調理と並行してできるというメリットがあります。
加熱解凍にはジュール加熱解凍と誘電加熱解凍があり、それぞれ向いている食材があります。そんな加熱解凍の特徴や方法などについてまとめています。
ドリップとは、冷凍した食材を解凍する際に流れ出る水分のことです。ドリップが流れ出ることで、食材には品質の劣化や食中毒のリスクなどさまざまなデメリットがあります。
また、ドリップが出てしまった場合は、雑菌の繁殖などに注意して処理をする必要があります。食材の解凍時に発生するドリップの原因や影響、注意点についてまとめています。
解凍した食材は、基本的には再冷凍してはいけないとされています。食材を再冷凍した場合には、雑菌の繁殖や品質の低下などのデメリットがあるためです。特にたんぱく質を含む魚介類や肉類については注意が必要です。
再冷凍が奨励されない理由や食材への影響などの他、再冷凍の事例など、再冷凍に関する知識についてまとめています。
冷凍された食材を、高い品質を保ったまま解凍できるのが氷水解凍です。0℃近くの水で食品へのダメージを抑えながら、高い熱伝導がある水を利用し解かしていきます。ここでは、氷水解凍のメリットやデメリット、適した食材などについてまとめています。氷水解凍の方法やポイントについても調べているのでチェックしてみてください。
冷凍された食品を保存袋に入れ、水を張った容器に入れて水を流しながら解凍する方法を流水解凍と呼びます。特別な機材なども必要せず、一般的に30分程度と短時間で解凍が可能であることから手軽に解凍できる方法として幅広く用いられています。
冷凍済みの食材を常温下に置いて解凍する方法を、常温解凍と呼びます。手軽に解凍を行える方法ではありますが、食材を常温に置いておくと細菌が繁殖するおそれもあるなど、さまざまな面に注意する必要があります。
鶏肉はきちんと温度管理を行わなければ食虫毒を引き起こしてしまう可能性があります。冷蔵庫解凍・流水解凍・解凍機などといった解凍方法について詳しく知っておき、適切な解凍方法を選ぶようにしましょう。
寄生虫や微生物は加熱・冷凍することにより死滅するものもありますが、解凍することで活動を再開するようなものもあります。食中毒事故を引き起こさないためにも、温度管理・衛生管理について知っておきましょう。
冷蔵庫内で時間をかけてゆっくり解凍する方法です。低温環境下で徐々に解凍するため、時間はかかりますがドリップが出にくいという特徴があります。最大氷結晶生成帯に留まる時間が長いため注意が必要です。
鍋にお湯を沸かし、そのお湯で解凍する方法です。食品全体を均一に温めやすいですが、温めすぎると食品の品質や味を損なうリスクがあります。調理済みの食品や厚みのある肉類の解凍に向いています。