きのこ類は冷蔵室に置いておくとすぐに傷んでしまいますが、冷凍室に入れておけば長持ちさせることができます。ここでは、きのこ類を冷凍するメリットと解凍方法について紹介します。
きのこ類は、葉物野菜や根菜と同じように冷凍をすることができます。冷凍によって食材が残っても翌日以降に使い回せるようになり、冷蔵よりも傷みにくくなります。
また、正しい方法で冷凍をすると、きのこの中に含まれるうまみ成分「グアニル酸」や「グルタミン酸」の働きが増すとされ、生のままのきのこよりも美味しさを感じやすくなります。
きのこの種類によっては、冷凍によって食材の栄養価が増す場合もあります。えのき茸を冷凍すると、キノコキトサンと呼ばれる含有成分が増えるため、通常のえのき茸よりもしっかりと栄養が摂れるともいわれています。
きのこを冷凍する場合は、購入したまますぐに使えるパック入りのものが便利です。水洗いを行わず購入時のまま、石づき・軸の順に切って、軸とかさを分けてからまとめて冷凍してください。きのこ同士は重ならないようにし、水分や空気が入らないように真空パックにしてから冷凍しましょう。
きのこ類を野菜と一緒に冷凍保存する場合は最長でも3週間程度しか持たないこと、1ヶ月以上の長期保存には向かないことを考慮して、早めに使い切るようにしてください。
きのこ類を解凍する際の注意点について、それぞれみていきましょう。
冷凍したきのこを完全に解凍すると、水分の中に栄養やうまみが溶け出していき、せっかくの食材としての美味しさが損なわれてしまいます。完全解凍をする前に料理に使うことで、時短かつ風味を損なわずに調理することができます。
きのこは水につけるとうまみが逃げてしまいます。水洗いや丸洗い、電子レンジによる解凍は避けましょう。汚れたきのこ以外は洗わずにそのまま鍋ものやスープなどに使います。
すぐに使えない、汚れたきのこの場合は洗って一度調理をしてから冷凍することで長持ちさせられます。たとえば天ぷらにしたきのこを冷ましてからフリーザーバッグに入れて真空パックをすれば、解凍しても水分が出にくくなります。
冷凍きのこは、極端に汚れていないものであれば解凍を十分に行わなくても調理できます。しかし細かく刻んだり、油を使う料理に入れたりする場合は解凍が必要になりますので、用途によって解凍を使い分ける必要があります。
自然解凍は時間がかかるうえ、水分と風味が一緒に抜けてしまい、美味しさが半減します。電子レンジは自然解凍より時短になりますが、一気に水分が抜けてしまうため、風味が極端に減ったように感じるかもしれません。
きのこは冷凍前から水に触れさせないことが大切ですが、調理をしてから凍らせる、調理に使える部分を残して冷凍するなどの工夫が重要です。また、凍ったままでもきのこが使えるレシピを選ぶなど、工夫して冷凍きのこを活用してみてください。
サイト内で紹介している解凍機の特徴についてまとめました。食材やニーズに合わせて適した解凍方法を選びましょう。