業務用解凍機の製造・販売を手がける菱豊フリーズシステムズについて、取り扱う解凍機の特徴や導入事例について調査した内容をまとめて紹介します。
菱豊フリーズシステムズの手がける業務用解凍機「プロトン」は低温高温度解凍方式を採用しており、冷凍食品を芯までスピーディに解凍することができます。
プロトン解凍機は対象となる冷凍物に低温の蒸気を噴射して、蒸気が水になる際に発生する凝縮潜熱によって食品に適した温度でスピーディに解凍。
解凍時に発生するドリップを低減することで食品の品質をキープできるため、設備導入後の維持費を節約できます。
プロトン解凍機には台車型の製品もあり、冷凍品の回答が済むと自動で冷蔵運転に切り替わるため運用工数を削減できます。
低温の蒸気によって相対温度を100%に保つことで、解凍庫内の温度を均一にしてムラなく解凍。
また、庫内は風が十分に循環する設計となっているため、解凍品が乾燥することを防ぎ、安定した品質を維持しています。
菱豊フリーズシステムズでは、解凍機の開発販売だけでなく、食品の製造管理に深い知見を持つエキスパートが設備導入を丁寧にサポートしています。
具体例としては岩手県の某冷凍食品工場での導入事例では、東日本大地震後の着工となって水や電気などのインフラが使えない状況下での解凍機の導入を行いました。
工事に必要な水は近くの古井戸から確保してくる、冷凍保管庫が建設できないためコンテナ冷蔵庫で対応するなど、数多くの導入実績から得たノウハウを活かして、適切な導入工事を実施。
静岡県の某水産業者にプロトン解凍機を導入した事例です。
この水産業者は、駿河湾で獲れた1000種類以上の魚介類をはじめとして、全国各地から買い付けてきた魚介類を沼津魚市場で販売しており、多品種の解凍ニーズがありました。
プロトンを導入することで、魚介類の鮮度を損なうことなく効率的な解凍が可能になり、品質向上だけでなく人件費削減、原価安定などに貢献しています。
参照元:菱豊フリーズシステムズ(http://www.proton-group.net/top/case/)
兵庫県にある某猪肉専門店では、プロトンの導入以前はアルコールブライン凍結方式を採用していました。
しかし、解凍時に大量のドリップが発生して食品の品質が落ちる、高額な維持費がかかる等の課題に悩まされていました。
プロトン解凍機を導入することで解凍業務の効率アップや品質向上に成功し、猟期が決まっている猪肉の販売事業を安定させることを実現。
参照元:菱豊フリーズシステムズ(http://www.proton-group.net/top/case/)
奈良県の某寿司店では、柿の葉寿司をはじめとして巻寿司、天むすなど様々な寿司を手がけており、日本全国各地へ冷凍寿司を配送するためにプロトン解凍機を導入。
今は多くのメーカーが冷凍寿司を商品化していますが、美味しさを重視し自然解凍すると寿司のシャリが崩れてしまうことが大きな課題でした。
プロトンの低温蒸気による解凍で、味や形を損なうことなく、季節問わず全国どこへでも冷凍寿司をデリバリーできるようになりました。
参照元:菱豊フリーズシステムズ(http://www.proton-group.net/top/case/)
差圧循環方式を採用しており、庫内全体をむらなく均一に解凍することが可能。さらに解凍終了後は自動で冷蔵運転に切り替わる点も特徴です。解凍時はしっかりと風を循環させることによって解凍ムラを防ぎます。
キャスター付きで簡単に移動できる解凍機。低温蒸気を利用した解凍技術により、食材が持つ味と色を復元します。オプションとして用意されているポンプ付きのタンクを使用すれば、電源があれば使用可能となります。
サイト内で紹介している解凍機の特徴についてまとめました。食材やニーズに合わせて適した解凍方法を選びましょう。